日テレNEWSに都立小台橋高校の生徒たちとの意見交換会が掲載されました
2025年7月1日 00時00分ハーバード大教授と都立高校生が意見交換「学校を居心地の良い場所に」
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30日、子どもや若者のメンタルヘルスを研究する精神科医でアメリカ・ハーバード大学のヴィクラム・パテル教授が小台橋高校を訪問し、生徒たちは学校風土を改善するための取り組みをパテル教授に説明し、意見交換を行いました。 これまでに、学校内でボードゲームカフェを開催したという生徒は「みんなで共通のことに取り組むのが魅力的だった」と振り返ったほか、別の生徒は、温かい料理を提供できるキッチンカーを学校に呼ぶことで不登校の生徒が学校に行くきっかけになってほしいと話しました。
ハーバード大学の研究によると、居心地の良い学校環境では、生徒のメンタルヘルスの問題が生じにくく、抑うつやいじめの件数が少ないことが報告されているということで、パテル教授は、学校での取り組みを通して校内でコミュニティーを築き、生徒同士が尊敬し合う関係性をつくることが、いじめや不登校を未然に防ぐために非常に大事だと述べました。 また、都の取り組みに事業協力する東京都医学総合研究所社会健康医学研究センターの西田淳志センター長は「いじめなどを経験した生徒たちが、自らの経験をふまえて学校をどう良くしていくか考えることはすごいことだ」と話し、生徒同士、そして生徒と教員の信頼関係の構築がいじめや不登校などの問題の発生抑制につながる可能性があるとしています。 都は、同様のプロジェクトを都内9か所の都立高校や中学校で実施していて、今後、取り組みの効果を科学的に検証していくとしています。