【論文】 Neuroimage誌に 乳幼児期の授乳期間と思春期早期における脳部位体積(背側/腹側線条体・内側眼窩回)との関連に関する論文が掲載されました。

2020年6月29日 00時00分

母乳栄養はその後の子どもの感情および運動の発達に影響を与えることが知られています。新生児期および乳児期の母乳栄養が早期思春期における脳神経発達にどのように影響するかを知ることは子どもの健康な発達を支援する上で重要ですが、これまでに十分に明らかにされていませんでした。
本研究では、東京ティーンコホート参加者のうち10〜13歳の207名を対象にMRI画像検査を行い、母子手帳をもとに調べた母乳栄養期間と、脳構造との関係を調べました。その結果、母乳栄養期間と背側および腹側線条体と眼窩前頭前野の体積とが正の相関を示しました。また、母乳栄養期間が子どもの感情的行動と関連することがわかり、さらに眼窩前頭前野の体積が母乳栄養期間と感情的行動との関係を媒介していることがわかりました。これらの結果は、母乳栄養が感情的発達に関連する脳神経発達に重要な役割を果たしていることを示しています。  

<論文タイトル>Association between duration of breastfeeding based on maternal reports and dorsal and ventral striatum and medial orbital gyrus volumes in early  adolescence.
<掲載学術誌>Neuroimage
<DOI>10.1016/j.neuroimage.2020.117083

論文 思春期 東京ティーンコホート