和田 浩子 Wada Hiroko

Office WaDa 代表
マーケティング&マネジメントコンサルタント

将来の日本を背負う子供たちについて学び直す良い機会です。

子供の頃から他の人と違うことをしよう、9才の時学び始めた英語がいかせる仕事をしようと思いました。この2つが私の原動力でした。しかし、高校の時は、「他人と同じでなくてはいけない」という考え方に押しつぶされそうになり、「自分探し」で自分の周りをぐるぐる回った苦しい思いがあります。大学時代にイギリスの留学した時に、実に多様な人たちに出会いました。同じでなくてもいいのだ、違う意見はリスペクトされるという事がわかり、解放された感じがしたのを良く覚えています。大阪外国語大学卒業後、外資系企業のP&G でマーケティングのキャリアにつきました。まるで家庭のようにコア・バリュー(価値観)や行動規範を重んじる会社に出会い、その中で学ぶ機会、成長する機会を沢山提供してもらいました。その経験は、私に羽根をくれた様で、どこへでも飛んでいけて仕事ができる様な気がします。

マーケティングでは、消費者を理解する、消費者インサイト(洞察)をえる事は必要条件です。消費者を喜ばせ、満足してもらうためには、相手を良く理解しなければなりません。

今の社会は様々な事が以前とは比べられないスピードで変化が起きます。

大人はついていくのが大変ですが、反対に子供にとっては当たり前で、周りの大人が理解できない事で、子供には難しい時代かもしれません。過去と未来が断絶する様なイノベーションに囲まれたくらしです。

将来の日本を背負う子供たちについて学び直す良い機会です。現在の環境の変化が心身に与える影響は、未だ誰も理解できていない事ではないでしょうか。 それを深く理解する事は、子供たちの可能性を伸ばすためにはきっと役立つことでしょう。子供たちには様々なチャンスを生かして新しい日本人として活躍していって欲しいと思います。

(2014年5月)

Profile

1977年P&Gサンホーム社(現P&Gファー・イースト社)入社。「ウィスパー」を日本市場でトップブランドに育てる。また、「パンテーン」「ヴィダルサスーン」の立ち上げ、「パンパース」の立て直しなどを手がける。2001年ダイソン日本支社の代表取締役社長、日本トイザらス代表取締役社長兼最高業務執行責任者(COD)を経て、2004年10月米経済誌「フォーチュン」によりアメリカを除く世界で一番パワフルなビジネスウーマン50傑に選ばれる。2005年 Office WaDa 設立。