お知らせ
「2024年8月23日の小池都知事会見において、東京都が普及を進めている「日本版BPSDケアプログラム」が、在宅介護サービスの有効性が確認された、国際的にも貴重なプログラムであることとの説明がありました。
9月17日に予定しています「東京都認知症シンポジウム」の開催を踏まえ、日本版BPSDケアプログラムを中心とした記事が、 シルバー新報に掲載されました。」
令和6年1月22日に開催された第239回社会保障審議会介護給付費分科会にて
令和6年度介護報酬が改定され、「認知症チームケア推進加算」が新設されました。
東京都の「日本版BPSDケアプログラム」のアドミニストレーター研修は、 「認知症チームケア推進加算」の
算定要件とされている認知症チームケア推進研修として必要な内容を全て含んでいるため、
都では、アドミニストレーター養成研修を推進研修として実施します。
また、令和5年度までのアドミニストレーター養成研修修了者についても、
認知症チームケア推進研修を修了した者とみなします。
詳細は以下のリンクよりご確認くださいませ。
2024年3月8日に実施いたしました、インストラクターによる事例検討会の動画を
Youtubeに限定公開いたしました。
・荒川区インストラクター グループホームかりーの 石渡 康子さま
・台東区インストラクター 特別養護老人ホームフレスコ浅草 大熊 未沙さま
・目黒区インストラクター 街のイスキア訪問看護ステーション 井岡 久美さま
・板橋区インストラクター クローバーのさと イムスケア カウピリ板橋 猪股 恵子さま
グループホーム、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーション、介護老人福祉施設の
4つの事業所においての、ケアプログラムを使った事例になります。
利用者さんの選定、チームつくり、ケア計画の作成から周知方法、苦労したことや達成感、
利用者さんだけでなく職員の変化について、大変貴重な内容になっています。
ぜひご覧くださいませ。
8・9月とご講義いただきました上野先生に
「せん妄状態」 「抗認知症薬」 について動画と資料を作成していただきましたので、
YouTubeに限定公開いたしました。
「せん妄状態」
講師:千葉大学医学部附属病院患者支援部 特任准教授 上野 秀樹先生
せん妄状態とは、またせん妄状態を引き起こす可能性がある薬剤や、
せん妄状態の事例などを交えながら、支援者が注意し防げることは?
資料はこちらからダウンロードできます。
「抗認知症薬について」
講師:千葉大学医学部附属病院患者支援部 特任准教授 上野 秀樹先生
認知症について、また現在発売されている抗認知症薬について、 わかりやすく解説しています。
資料はこちらからダウンロードできます。
DEMBASEのお知らせ欄にも表示していますので、
お近くのアドミニストレーターの方にもお伝えください。
行動・心理症状、せん妄、薬剤はとても関係が深く、
私たち支援者側の気づきによって、認知症の方の環境が大きく変わります。
大変貴重な動画ですので、ぜひご視聴いただけますと幸いです。
2023年8月25日に実施いたしました、インストラクターによる事例検討会の動画を
Youtubeに限定公開いたしました。
・有限会社 ロングレンジ・ビュー デイサービスケアサポートメイ 善福 章仁さま
・医療法人社団 真愛会 グループホームときわ木の里 佐藤 尚十さま
・世田谷区社会福祉事業団 機能強化型訪問看護ステーションけやき分室
訪問看護ステーションさぎそう 上遠野 理栄さま
・社会福祉法人 府中西和会 特別養護老人ホーム鳳仙寮 不動田 敏幸さま
施設での導入方法や、継続していくためのちょっとした工夫、
利用者さんだけでなく、職員の変化について伺える大変貴重な発表です。
ぜひご覧くださいませ。
2023年3月3日に実施いたしました、インストラクターによる事例検討会の動画を
Youtubeにアップロードいたしました。
1.「背景要因」を解消する「ケア計画」を立てる
【グループホームこまば 目黒区インストラクター 相良さま】
2.コロナ流行下でのBPSDケアプログラムの取り組みと効果
【介護老人保健施設けやきの郷 小平市インストラクター 菅野さま】
3.BPSDケアプログラムグループホームももちゃんでの取り組み
【グループホームももちゃん 世田谷区インストラクター 長谷部さま】
4.日本版BPSDケアプログラム事例報告 Iさんの場合
【特別養護老人ホーム上北沢ホーム 世田谷区インストラクター 佐々木さま】
DEMBASEを使いながら、取り組まれたみなさまの苦労と共に、
利用者さんや職員の変化について伺える大変貴重な発表です。ぜひご覧くださいませ。
2022年12月13日に実施いたしました、認知症BPSDケアプログラム アドミニストレーター勉強会内容より
処方薬の見直しについての解説動画をアップロードいたしました。
行動・心理症状の背景に、処方薬の見直しがされていない
【千葉大学医学部付属病院患者支援部 特任准教授 上野秀樹先生】
適切でない薬物療法の影響によって生じる、心理・行動面の不調。
せん妄を起こりやすい薬、高齢者に副作用が起こりやすい薬など、
介護従事者にもわかりやすく、具体的に解説します。
動画の資料につきましては、 こちら のリンクよりダウンロードしてください。
公益社団法人 全国老人福祉施設協議会様のメールマガジン「JS-Weekly」において、
認知症BPSDケアプログラムへの取り組みに関するリレーコラムを公開いただいております。
詳細は以下の各回リンクをご覧ください。
①(P.17) ②(P.10) ③(P.12) ④(P.11) ⑤(P.17)
⑥(P.20) ⑦(P.9) ⑧(P.18) ⑨(P.14) ⑩(P.17)
DEMBASEのオンラインシステムを改修いたしました。
詳細は こちらのリンク からご覧ください。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)への対策について
人と人との接触を減らす社会的要請がある中で、ケアプログラムの
そこで、ケアプログラムの話し合いをするにあたっては、
・ウェブ会議(zoomなど)を活用して、各自の移動や集合を避
・上記に参加が難しい人に対しては、個別に電話で聞き取りをする
などの工夫で、対応をとっていただければと思います。
新アドミニストレーターの方からよくある質問と回答
所定の研修を修了し、実際の利用者さんでケアプログラムを始めた
としてまとめました。Q&A集はこちらです。
世界的な人口の高齢化に伴い、認知症の人の大幅な増加が見込まれる中、認知症対策は公衆衛生対策における優先課題とされています。各国の認知症施策や、2017年の英国医学雑誌ランセットが発表した委員会報告では、認知症の「行動・心理症状」に対する心理社会的なアプローチが推奨されています。
「行動・心理症状」は認知症の人の80-90%が、経過のどこかで経験するといわれています。興奮(介護抵抗)や妄想、うつ、といった症状であるため、介護が難しくなり、施設入所や医療機関への入院につながる大きな要因です。しかし、最も重要なことは、行動・心理症状はご本人の満たされないニーズの表れであるということです。ご本人をとりまく周囲の者が、目に見える「行動」ばかりに気を取られてそれを抑え込もうとするのではなく、行動の背景にある、目には見えないニーズを知ろうとすることが大事です。心理社会的なアプローチとは、この行動の背景にあるニーズを把握し、ニーズに合わせたケアを提供することです。
東京都医学総合研究所では、東京都の委託を受け、行動・心理症状に対する認知症ケアプログラム(日本版BPSDケアプログラム)を開発してきました。同ケアプログラムでは介護従事者に研修を行い、チームで話し合って①行動・心理症状の評価、②背景にあるニーズの仮説、③ニーズに合わせたケアの計画、④計画に沿ったケアを実行、の4ステップの進め方を習得します。そしてニーズの仮説が正しかったか検証するために、オンラインシステムを使って、行動・心理症状の変化を見える化します。2016年9月から2017年2月にかけてクラスター無作為化比較試験を実施し、都内の居宅介護支援事業所を中心に介護従事者95人・認知症を有するサービス利用者283人のデータを収集しました。試験の結果、ケアプログラムの導入による行動・心理症状の減少効果が証明されています。
日本版BPSDケアプログラムの流れ
紹介リーフレットはこちらです (PDF 16.7MB)
認知症ケアの質を高めるシステムDEMBASE
動画はこちらです
試験の結果をふまえ、2018年から東京都による同ケアプログラムの普及と実装が始まっています。東京都医学総合研究所は「認知症ケアプログラム推進事業」として、同ケアプログラムを活用する介護従事者への研修やフォローアップの支援、オンラインシステムの運用などを実施しています。2019年度までの2年間で11区市町村が事業に参加し、394人の介護従事者が研修を修了し、利用者468人がオンラインシステムに登録されています。2020年度以降も、東京都の「実行プラン」で掲げている2025年度までに全都普及という目標達成に向けて、普及展開を進めています。
東京都福祉保健局「とうきょう認知症ナビ」での紹介はこちらです。
認知症BPSDケアプログラムに参加している介護従事者の方々の感想
動画はこちらです